陶芸教室の地域 '美術展'

兵庫陶芸美術館で「TAMBA STYLE―伝統と実験―」

2007年2月10日


 瀬戸や備前、信楽などとともに日本六古窯に数えられる「丹波焼」。その八百年の歴史を振り返り、未来への可能性を問う特別展「TAMBA STYLE(タンバ・スタイル)―伝統と実験―」が、地元の篠山市今田町上立杭の兵庫陶芸美術館で開かれている。丹波焼の名品と、国際的に活躍する陶芸家・鯉(こい)江(え)良(りょう)二(じ)さん(愛知県常滑市)の丹波滞在作とを対比させた異色の企画だ。  (堀井正純)

  丹波焼の可能性模索

巨大な甕などが並んだ「伝統サイド」の展示=いずれも篠山市今田町上立杭、兵庫陶芸美術館
 骨董(こっとう)や陶芸愛好家と、現代アートファン、双方にアピールする要素を持つが、さて「二(に)兎(と)」をとらえられるか。いずれにしても、過去の回顧だけでない挑戦的な姿勢にエールを送りたい。

 四室ある会場のうち三部屋で、遺跡からの出土品や、各地に伝わる名品を紹介する。まず驚かされるのは、高さ八十センチを超える甕(かめ)の迫力だろうか。「赤(あか)土(ど)部(べ)灰(かい)釉(ゆう)甕」など、大人でも入れそうな巨大さ、存在感。甕の内部をついのぞきたくなるのは人情というものだ。栗(くり)色の渋い色合いや、炎が生み出す窯変(ようへん)の複雑な味わいなど、素朴だが力強い美にも引かれる。

 丹波の甕や壷は、水や藍(あい)、食料の貯蔵などに用いられ、庶民の日常を支えてきた。水指(みずさし)など、鑑賞性を重視した陶器もあるが、生活に密着した雑器の「用の美」が大きな魅力だろう。

古伊万里の装飾一目でわかる 実物並べて「技法展」 九州陶磁文化館

2007年2月8日


 「染付(そめつけ)」「色絵」など江戸期の古伊万里の装飾法を解説した「有田磁器の装飾技法展」が7日、有田町の県立九州陶磁文化館で始まった。25日まで。

 同館は、古伊万里の技法が初心者にも分かる解説本「古伊万里の見方シリーズ3装飾」(800円)を出版した。展示会は、解説本の内容を実物の古伊万里を見て理解してもらう試み。

 本に写真掲載した古伊万里72点を展示。技法別に、鉄を含む顔料で文様を描く「鉄絵」、器表面を彫る「ヘラ彫り」など全技法を紹介し、解説文を添えている。「ぜひ本を見ながら観賞してほしい」と同館。無料。同館=0955(43)3681。

=2007/02/08付 西日本新聞朝刊=

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テーブルウェア・フェスティバルでドラマ「華麗なる一族」の晩餐を再現

2007年2月8日


(株)大倉陶園では、TBS開局55年記念ドラマ・日曜劇場『華麗なる一族』(山崎豊子原作)で使用されている、同社提供によるゴージャスな洋食器の数々を、現在東京ドームで開催中の「テーブルウェア・フェスティバル2007〜暮らしを彩る器展」(〜2月12日・月・祝日まで)において公開している。

『華麗なる一族』では、主人公「万俵家」にちなんで、稲穂とイニシャルの「M」をデザインした特注の晩餐用食器など、1500ピースにものぼるアイテムが使用されているが、今回、同社ブースでは、実際に晩餐のテーブルを演出、来場した奥様たちは、華麗なるセレブのライフスタイルに釘付けとなっていた(写真のカーテンは、川島織物セルコン提供)。

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魯山人直筆の箱書き写真を展示 足立美術館

2007年2月8日


 島根県安来市古川町の足立美術館(足立隆則館長)では、陶芸館の北大路魯山人室で、陶芸作品とともに魯山人直筆の箱書きの写真を展示する試みを始め、来館者の目を引いている。

魯山人の記した箱書きの写真展示を始めた足立美術館の陶芸館
 魯山人は料理家、陶芸家として広く知られるが、もともと書家として芸術の道を出発した。同館は、魯山人の陶芸作品を約二百点所蔵しており、作品の横に作品名や作者名を記した箱書きも展示することで、より魯山人の魅力を知ってもらおうと企画した。

 魯山人室には、所蔵品のうち約五十点を展示。箱書きには、魯山人の名を記すカタカナの「ロ」や「竹がた花入」「瓜の花入」という作品名のほか、「天下太平」など陶芸作品の中に文字が書かれたもののあり、作品とともに、自由奔放で味わい深い魯山人の文字を楽しむことができる。

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近代陶芸の巨匠の業績を辿る「生誕120年 富本憲吉展」

2007年1月29日

緑豊かな芝生と四季折々の草花に彩られた東京都立砧(きぬた)公園の一角に世田谷美術館は佇んでいます。
旧来、世田谷区には数多くの芸術家が住み、創作活動の居が構えられてきました。同館ではその特色を活かして、在住作家の研究や展覧会を開催すると共に、音楽や映像など、ジャンルを超えた様々な芸術を紹介しようと、地道ですが実に価値ある活動を続けています。
同美術館では近代陶芸の巨匠 富本憲吉の足跡を辿る「生誕120年 富本憲吉展」を3月11日まで開催しています。 
富本憲吉は1886年、奈良県安堵村の桃山時代から続く旧家に生まれました。幼少の頃から絵画と数学が得意で、東京美術学校では建築と室内装飾を学び、卒業後2年間にわたり英国に留学を果たしました。
陶芸との出会いは、英国留学中のことで、19世紀を代表する芸術家ウイリアム・モリスの工芸・デザイン思想に惹かれ、触発されたと言われています。

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茨城・笠間市で有名磁器の歴史発見

2007年1月10日

茨城県笠間市で「景徳鎮千年展 皇帝の器から毛沢東の食器まで」が20日から3月21日まで開かれる。
■茨城県陶芸美術館

 会場は、陶芸の素晴らしさを広く理解してもらうために造られた「茨城県陶芸美術館」。

 「景徳鎮(けいとくちん)」とは、中国江西省北東部の都市。世界的な磁器生産地で、10世紀に陶磁器生産が始まり、13世紀末以降には、元・明・清王朝の宮廷御用器を造っていた。

 景徳鎮の千年の歴史を、宋代の青白磁や明・清の歴代の官窯製品、当時の最高の技術と材料を集めて作られた、日本では初公開となる「7501工程」の食器セットなど合計約130件でたどる。

 観覧料は、大人700円、高・大学生は500円、小中学生250円。休館日は、月曜日。ただし、来月12日は開館し、翌日13日休館。

 問い合わせは、茨城県陶芸美術館(電話0296-70-0011)へ。

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【尾張】 文化施設「創造の森」第一弾 久手でオープン記念展

2007年1月10日

 長久手町の画家伊藤高義さん(80)と家族4人が昨年11月、同町熊張北浦に開設した文化施設「長久手北浦創造の森 伊藤美術工房」で8日、本格活動の第1弾となるオープン記念展が始まった。伊藤さんが教えを受けた元二科会会長の故北川民次氏らの作品のほか、絵画や陶芸など各分野で活躍する伊藤さん一家の成果を紹介。今後は工房と美術館の機能を併せ持つ創作活動の拠点として展開していく予定だ。 (細井卓也)

篠山で陶芸展「人のかたち」

2007年1月6日

欧・米の特徴くっきり


バイオラ・フライ作「ワールドマン」「ワールドウーマン」(いずれも滋賀県立陶芸の森陶芸館所蔵)=兵庫陶芸美術館
 「人」をテーマにした異色の陶芸展「人のかたち」が、篠山市の兵庫陶芸美術館で開催中だ。実用を離れた「陶」による「人間の表現」は、コミカルさ、哲学的な深遠さなど、各作家の個性を反映。焼き物の可能性や多様性を教える一方、陶芸と彫刻、絵画との関係についても考えさせる。

新収蔵品47点を披露 瀬戸の県陶磁資料館

2006年12月25日


瀬戸市南山口町の県陶磁資料館で、2001年度からこれまでに購入した作品や寄贈品の一部47点を披露する「新収蔵品展」が開かれている。

■愛知県陶磁器資料館

「景徳鎮千年展」皇帝の器から毛沢東の食器まで

2006年12月11日


来年1/8(月・祝)まで、多治見市・セラミックパークMINO内の岐阜県現代陶芸美術館で開催中。問い合わせは0572−28−3100

1/20(土)−3/21(水・祝)に茨城県陶芸美術館(0296−70−0011)、引き続いて山口県立萩美術館・浦上記念館と東京・渋谷区立松涛美術館でも予定

【東濃】 志野の器など30点展示 土岐の美濃陶磁歴史館

2006年12月7日


 土岐市泉町久尻の市美濃陶磁歴史館で、企画展「魅せられて−志野−」が開かれている。10日まで。約400年前の桃山時代から伝わる志野の器など30点が並ぶ。

秀作、力作68点を展示 道高齢者陶芸展 札幌

2006年12月7日


 六十歳以上の陶芸愛好家を対象にした公募展「第二十四回北海道高齢者陶芸展」(道陶芸協会主催)が六日、札幌市中央区南二東六の市民ギャラリーで始まった。

【甲賀】 古代土器や中世の信楽 甲賀「陶芸の森」で湖国の焼き物展

2006年12月7日


 湖国で生まれ育った焼き物の魅力を紹介する特別展「近江やきものがたり」が、甲賀市信楽町の県立陶芸の森陶芸館で開かれている。17日まで。

道内陶芸界の草分け 小森忍の世界 一堂に セラミックセンター あすから新収蔵品展 中国古陶磁との対比も

2006年12月1日

 【江別】セラミックアートセンターの新収蔵品展「中国の至宝と小森忍の世界」が二日から同センターで開かれる。中国陶磁器の釉薬(ゆうやく)研究にたずさわり、江別で生涯を閉じた陶芸家小森忍(一八八九−一九六二年)の作品と中国の古陶磁器とを対比する企画だ。

「中国陶磁 美を鑑るこころ」展

2006年11月27日


12/10(日)まで東京メトロ南北線六本木一丁目の泉屋博古館分館で開催中。問い合わせは03−5777−8600
http://www.sen-oku.or.jp/tokyo/

 展示作品は66件とそう多くはありませんが、珠玉の名品ぞろい。接する機会の少ない、コレクター秘蔵の品々を集めた、まことに見応えある内容です。茶道具に代表される用の器としての受容とは別に、陶磁器を純粋な美の対象と捕らえる鑑賞スタイルが日本で始まって約100年。収集家や鑑賞家、それを支えた美術商らの優れた美意識が、この展覧会の隠れたテーマと言えるでしょう。