がんと闘い初個展、初日完売 玉城の田中前教育委員長


 がんで闘病中の玉城町田丸、前町教育委員長田中敬さん(73)のチャリティー陶芸展が16日、同所の村山龍平記念館で始まった。念願だった初個展だが「人生最後だろう」と田中さん。約80点が初日ですべて売約済みとなった。売り上げ全額約50万円は町社会福祉協議会に寄付される。作品展は20日まで。

 小中学校の校長まで務めた田中さんは約50年前、教員最初の赴任地で陶芸を習い始めた。多忙で一時、中断したが約30年前に再び始め、約10年前には自宅の窯で陶芸教室を開くまでになった。

 がんと分かったのは昨年9月。ことし6月に教育委員長を辞任した。10月ごろから体調が悪化し、床に伏す日も多くなった。個展開催は「数年後には」という田中さんの夢だった。町内の陶芸家八木秀夫さんと陶芸仲間の中世古俊治さんが中心になり、初個展実現にこぎつけた。チャリティー展にしたのは「これまで助けてくれた多くの人たちに感謝したい」との思いから。

 会場には、茶わんや耳のような4つの輪が付いている四耳壺(しじこ)、るり色の花びんなど、田中さんが「焼く前と後で作品が生まれ変わるのが魅力」と上薬にこだわった作品が並ぶ。個展を知った友人や知人が次々と訪れ買い求めた。

 田中さんは「陶芸のおかげで闘病を楽しんでいる。開催でき、ほっとした」と話した。個展の問い合わせは村山龍平記念館=電0596(58)8212=へ。

 (石川尚里)

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